保険金額(いくら保険をつけるか)は原則として契約者が自由につけることができます。しかしそのような場合、損害額イコール損害保険金とは限りません。たとえばその物の価値(保険価額)で保険が掛けられていればよいのですが、もし、1,000万円の物に500万円しか保険が掛けられていないとすると、その割合でしか保険金が支払われないことになります。実際にこの様なことは結構ありました。これを「一部保険」と呼んでいます。
損害保険金は次の算式で計算されます。(今回は基本的な算出方法の説明ですので、普通火災の一般物件を例にしております。住宅火災、各種総合保険、積立団地等の契約により違いがありますのでご了承ください。)
保険金額が保険価額以上のとき(全部保険・超過保険)
損害保険金=損害額
保険金額が保険価額未満のとき(一部保険)
損害保険金=損害額×(保険金額/保険価額)
*住宅火災、住宅総合、店舗総合、長期総合の場合は保険価額に80%をかける。
(ただし、保険金額または損害額のいずれか低い額が限度)
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”兵庫県南部地震”この事故は損害保険鑑定人にとって生涯忘れられない事故である。
私はいわゆる阪神大震災の広域災害損害調査で約3ヶ月程ある保険会社につめていました。その会社では朝の8時頃から夜の10時頃まで働かされ、いままでの広域災害の損害調査で一番キツかったことを覚えています。
さて、この震災は「非常事態とはこういうものなのか」ということを私は現地で知りました。私が最初に現場に入ったのは西ノ宮地区で、これが本当に日本の出来事なのか?とショックを受けました。大勢の人がぞろぞろとリュックみたいなものを背負って歩いているのですから。避難など目的があって歩いてるのでしょうが、私には行くあてもなくさまよっているように、ただひたすら歩いているだけのように見えました。電気、水道、ガス等の設備がまだ復旧していない頃で、コンビニなど店のシャッターが軒並み閉まっている様は不気味な感じさえ思えました。宗教団体などが炊き出しをだしていたり、動いている機械といえばタクシーだけ、という状態で、映画などでみる終戦直後の日本はこんな感じなのだろうと思いました。
水道が止まっているのだから店が開いているところがなく、食事をするのをあきらめていたところ、なんと、あいている店がありました。それは、やきめし屋でした。住宅街の中で、店なのか普通の住宅なのかわからないような店舗で営業していました。わたしは地獄の中に咲く1輪の花をみつけた様にうれしくなりました。腹もへっていたし、このような状況ですっかりウツになっていましたから。さっそく入ってみると、やきめしのみのメニューで水は1杯だけという条件での営業でした。その値段は500円でした。人間って(とくに関西人は)たくましいなと思いました。(ご飯を醤油で味付けして炒めたものが売り物になるとは、、、関東では絶対成立しない商売だなと思いました、、、。)